小説

P.K.ディック『去年を待ちながら』

1989年5月17日

未来は現在(過去の)選択によって様々な有り様をしめす。また過去も同じ様にパラレルに存在する。今私達の居る世界はその中の一つ(one of them ) であってそれは、私達自身の選択によって選ばれたものだ。この作品でのディックの世界観は〔世界はパラレルな世界が重層したラビリンス(迷宮) 〕として捉えられディックはその中で遊んでいる。そこにはある意味で未知は存在しないが、自分の行動の予測はゆるされていない。

吉本ばなな『キッチン』

1989年12月17日

吉本ばなな『キッチン』その他を読む。身体の生理感覚がそのまま文章になっている。まあでも読みやすいことはいい事なのだ。感覚的にすっと入っていけることが無条件の前提になり,そこで内容が高度であることで芸術作品としての第一義的な必要条件が成立する。時流に迎合するのではなく、自分の感覚と現在という時代をできるだけ正直に、正確に重ね合わせてみること、そこに何も言うべきことがなければ‥‥‥ そりゃ、それでしょうがないわなあ と言うことになるだけだ。

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